海賊流新年会 in Siege Perilous
1/4(日)22時〜23時開催!!

今回、格好の宴会場所を見つけたのでSPにて敢行!


おそらくSP限定の小島、
「海賊の墓場」(船長が勝手に命名)が今回の舞台だ。

21時35分。
予定より10分早かったけど、デンの港には既に人が集まっていた。
ほとんどがこの地に移住してきた移住集団の面子。
このうちの一人、黒服の騎士を前の日に軽く誘ってみたところ、わざわざ仲間に声をかけてくれたらしい。

船長と二人して参加者を会場まで船で移送する。
皆、この墓場の存在を知らなかったようで口々に驚いてたねえ。

無限から招いたバラクーダ海賊の船長や昔あたしの手下だったリーフの身内なんかが加わり、
狭い会場はあっという間に押すな押すなの大混雑。



(ううむ、これテーブルなしで椅子だけにしとけばまだ動きやすかったか…)

なんて、この程度の反省はまだ可愛いもんだとあたしはこのあと思い知らされることになる。
ぜったい遅刻と決めてかかっていた船長だけど、無事に時間前に登場して挨拶終了。

22時10分。
時間どおりにビンゴゲーム開始した。


事前に作っておいた表を引っ張り出して水ダルとにらめっこするあたし。

4  49 51 62 12
17 33 8  22 43
7  27 ● 36 16     
 ←ビンゴ表はこんなふうになってた。
30 55 28 35 29
46 10 58 41 64


当初は順調にマスが埋まっていき、すぐにリーチも出たことから、
これは速攻ビンゴで上がる奴が出るだろうと踏んでいたあたしは
「ビンゴをとった奴先着3名に賞品を出すと宣言したんだけど…。

出ない。
20分たっても、リーチが5、6列ならんでも、なぜか一度もビンゴがでないという事態が発生。
参加者は盛り上がったが、あたしはというと
(やばいな、10分で終わる予定だったのに…次の捕虜連れ競争が終わらなくなっちまうぞ)
嫌な予感に冷や汗をかき通しだった。

4  49  ●  62 ●
● ●  ●  ● 43
● ●  ●  36 ●
30 ●  28  ● ●
46 ●  ●  ● ●

これが上がる直前のビンゴの表。
狙ったとしか思えないほど見事なふぞろいっぷりだ。
縦3本、横3本の斜め2本、計8本もリーチがある状態から勝利を勝ちとったのはリーフの身内の姐さん。
時間がないのでこれでビンゴを切り上げて、捕虜連れ競争にうつることに。

22時40分。
参加者は移住集団の面子にバラクーダ船長が加わり、4チームに分かれた。
あたし、船長、メイ姐、フェレットの兄さんらは留守番役。
黒服の騎士は自前の船を使うとのことで、4隻に分乗していざ出港!と宣言しかけた時。

あのー…まだ捕虜のくじひいてないです

ぐはぁ。
参加者から痛恨の突っ込みに内心あたしは呻いた。
(自分で自分のイベントの段取り忘れてどうすんだあたしはーーー!?)
手前の頭をかち割りたくなる衝動をこらえつつ、くじを入れておいた樽を引っ張り出して、参加者を呼び寄せる。
出たのは、ヒーラー、魔法使いに花嫁、あともうひとつは配達人だった…と思う。船は捕虜を求めて三々五々と散って行った。
中継のためにコミクリを積んで置いたけど、念のためにUOチャットでも連絡が取れるように「Pirates」という部屋を作って待機。


と、そのコミクリから参加者の声が聞こえてくる。

「あ…六分儀もってないけどどうしよう…」

しまったぁぁぁ!
(そういえば配る予定だったな…なんでこんな大事なことまで忘れてる!?)
宴会場で頭を抱えていたところ、同乗者らしい姐さんの
「UOAMもってますよー」という心強い声が聞こえてほっと一安心。
助かった…これならなんかあっても位置だけは把握できるから迎えには行けるだろう。
ホント準備のいい参加者に救われたな今回。

(それにしてもなんで六分儀が見当たらないんだろ?)

と、留守番しつつ、会場に置いておいた荷物を探しまわってたあたしは、

血も凍る事態
を発見してしまった。

ない…六分儀の袋が、さらに言うなら袋を入れておいた
賞品入りの樽が

賞品入りの樽がなくなってる!!!

・・・・・・・・・・・・・。

もうね、正直、これに気づいた時は…失神しかけたよ。
こればかりはフォローというかリカバリーのしようがない。
どうもビンゴに手間取り時間がたちすぎたせいか
樽ごと賞品が腐ってしまったらしい…なんてこった…。
(船長、船長)
(どうした?)
(今すぐなんか賞品にできそうなもん持ってきてくれ、頼む)
(…は?)
(賞品がなくなった)
(ええーー!!)

捕虜連れ競争が着々と進行していく水面下、PTチャットであたしは必死で打開策を練った。
(あたし今の残高5Kもないんだ、用意しておいたの矢とか包帯とか資材モノもあったし…それすらない状況なんだよ!)
(わかった、俺がなんとかする)

正直、大した額の賞品を用意してたわけじゃない。総額せいぜい10K分もないようなささやかな物品ばかりだ。
それでも…ある人物が好意で交換してくれた小物も入れてたことを考えると惜しい。というか、あわせる顔がない。

(く、なにがなんでもこの失態は隠さなきゃ…特にバラクーダ船長にはね。
ただでさえ
「ドジっ子」だの「歩くネタ」だのロクな評価されてないんだから。一応ライバルなのにねえ)

と、あたふたしてる最中に、はやくも1隻の船が捕虜を乗せて帰ってきた。
出発から15分も経っていないのに。

「早ッ!」
「オクローに行ってました。案外近いね」

涼しげな顔で捕虜を連れて船から降りてきた姐さんは、なんでも釣り師の経験があるらしく、土地勘は抜群だった。
姐さんは宴会場からもっとも近い、捕虜の多い町をまっすぐに目指し―――――それが勝敗をわけたのだった。
どうも他の船は遠く離れたコーブを目指していたようだ。


ううむ…途中で海上で捕虜船同士がかちあって妨害し合う展開を予測してたんだけど…こうも鮮やかに圧勝されるとはねえ。
「さっそく一番乗りが出たよ、全船帰港しとくれ!」
コミクリとUOチャットの双方に叫ぶこと数回。すべての船が帰還したときには既に23時30分を回っていた。予定より30分の遅延だ。

23時40分。
時間は遅くなったけど最後の大詰め、殺し合いのバトルロワイヤルまで強引に持ち込む。


全員に5本ずつ爆弾を手渡し、あとは石壁が消えるのを待って殺し合い開始!!

と、ここでも反省点がいくつか。
1.皆の抵抗力が想定以上に高く、爆弾がまるで効いてなかった
2.場所が狭いため、戦士系職業が有利になってた

全員裸に剥いて爆弾で殺し合った方がカオスになってそれらしかったかも。
そうこうするうちに1人また1人と倒れていく参加者たち。漁夫の利を狙ってか、近くの船に逃げ込んだ姐さんも結構いい線いったけど、
やはりものを言ったのはやはり
どつき合いの強さ。
もっとも戦闘スキルの高い黒服の騎士が、青マントの騎士を制して順当に優勝。
バトルロワイヤルというよりは騎士同士の決闘になってた感がなくもないけど、珍しい力と力のガチンコ勝負が見れたからよしとしよう。

結局、賞品は急きょ船長に持ってこさせた間に合わせでなんとかすることに。
ビンゴとバトロワの2人には虎の子の低減装備(ほとんど売ってないんだなこれが…)を渡し、
見事な判断力で捕虜連れの優勝者になった姐さんとそのお仲間には、たまたまその前日に出たという
Ashの弓ルニックを贈呈とした。
本当はこういうふうにレア物をぽん、と他人にやるのはあたしの趣味じゃないけど…よく考えたら、これでかえってよかったのかもしれない。
姐さんの属する移住集団は30人以上の構成員がいると聞いている。きっと1人くらいは弓師もいるだろうから、
あたしらが死蔵してるよりこのルニックが役に立つ可能性は高いだろう。

(って、こいつで作られた弓であたしらが反撃されたら泣けるねえ)
そんな日がこないことをこっそり祈りつつ、海賊流新年会は幕となったのだった。

忙しい年末年始だってのに、参加してくれた皆本当にありがとうよ!!