普段ソロ活動の多いサザンクロス海賊団(SXS)が初のそろい踏みで迎えた「海賊流灯篭流し」。

使用する特注の灯篭は御用聞きを介し、腕のいい職人の銘入りをオーダーメイドで注文。
これなら万が一どっかの店から買ってきた灯篭とすり替えられても見分けがつく。
船長とメイ姐に協力してもらって会場と賞品準備し、斧使いの兄さんを200Kで雇ったら、
あとは当日を迎えるばかり。


さて、開始30分前にやってきた一番乗りはメイド服の姐さん。

なりはまんまだけど、ただのハウスキーパーじゃない。
こう見えて傭兵の一員で狩りの手伝いや操船までもこなすスーパーメイドだ。
海賊にしてみればわりとよく海上で出くわすお得意様。
なぜか自前の船じゃなくてレンタル品しか持ってないそうで、どこか幸薄い印象が。
船代くらいぽんと貢いでくれるメイド好きの一人や二人、いないもんかねえ。


続々と集まる参加者たち。中には同業であるバラクーダ船長の姿もあった。
最初は参加者側として襲うつもり満々だったけど、参加者の数が増えてきたので、
あたしと相乗りで支援に回ってもらうことに。
傭兵討伐の時と同じだねえ。
なりゆきといえ、味方同士になることが多いなここの船長…一度はライバルとしてマジでやりあってみたいもんだけど。

今回、仕切りを頼んだ斧の兄さんは大忙し。めいめいをあたしらの用意した3隻に振り分け始めた。

しっかし、こうしてみると濃いな…粋なバンダナ姿の傭兵連中、メイドの姐さん、金バシの旦那、売出し中の山賊、尻出し野郎…
まあよくも、あくの強いのばっか集めてきたもんだ。
って、あたしに言えた義理じゃないけどな。

そんなこんなで夜がきて幻想的な明かりの中殺し合いタイム開始。










あれ?







ちょっと待てコラ!

なんかやたらと毒ばっかくらうと思ってたら、相乗りのバラクーダ船長の出した毒壁を踏んでたせいだった。
あたしのもってた魔道弓が自動反撃で船長がしがし殴りまくり、支援どころか同士討ち状態。
相乗りは慣れないから苦手だねえ、連携も何もあったもんじゃない
仕方なく、あたしは弓捨て魔法攻撃に徹することに。
バラクーダ船長も気づいたのか毒壁をやめて途中から回復に徹してきた。
おかげで何度かやばい局面乗り切れたよ、ありがとな。
メイ姐とザキ船長の同乗したもう一隻も、メイ姐が一回秘薬切れでやられただけで無事に終わった。

そういや誰も今日は虫出さなかったなと気づいたのは交換所についたときだった。
まだ虫の声楽しむには季節が早いからかねえ?

いや、ごめん、こんな来ると思ってなかったんだ。

斧の兄さんが気を利かせて「酒場展開するぜ」とバシの旦那とともに
家の前にイスとテーブルを並べて臨時酒場作ってくれたのでそこで飲んでもらいつつ、賞品の交換へ。


最多記録はこの旦那の30個だった。
うは、賞品用意しといてなんだけど、本当に30個集めるやつがいるとは…
仲間の斧の兄さんがとたんに目の色変えて半分よこせやーとわめいてるのが可愛い。
単純に強いやつ、操船のうまいやつが有利になるかと思いきや、操船役は灯篭拾う間がなかったり、
ドラ乗り船がなぜか一番被害甚大だったり、死にまくってたやつが多数拾ってたりしてなかなか読めない結果になってた。
うーん、こういう予測不能なのって結構好きだね。単純作業になりにくいし。

最後は皆で浴衣でのんびり宴会。
前日まで「俺は野郎だから誰も期待してないだろ」と浴衣拒否してた船長だけど、試着してみたら結構気に入ったらしい。
遅くまでどんちゃん騒ぎは続いたとさ。
ま、これだけ騒げば去年あえなく無限の海に沈んじまった荒くれどもの霊も今夜ばかりはさみしくなかったろうよ。


おまけ。




せっかく一番乗りしたのに…やっぱり薄幸な姐さんからの書き込みだった。
まあ、きっといつかいいことあるさ!